ブラジル：成人の1人は海外のアパレルブランドの品質が地元より優れていると考えている

ここ數年、ブラジルは成功の物語とされてきた。他の國が苦労している間、ブラジル経済は安定した足取りで成長した。

ブラジルは南米で最も面積の大きい國であり、経済発展の速い國でもある。

ブラジルの経済力はラテンアメリカのトップだ。1992年のブラジル國內総生産は4305億ドルだった。2008年のGDP総量は16650億ドルで、世界10位の経済大國となり、9位のスペインとわずか180億ドルの差だった。

ブラジルは全國面積850萬平方キロ、國土面積は南米の総面積の約46%を占め、ロシア、カナダ、中國、米國に次いで世界第5位の大國である。

偶然かもしれないが、人口から見てもブラジルは世界で5位だ。歴史的な理由で、ブラジルの人口の人種構成は非常に複雑だ。「人種の大溶鉱爐」と呼ばれている。

ブラジルは世界の主要な紡績衣料生産國の一つであり、世界第2位のデニム生産國、第3位のニット生産國、第5位の衣料生産國である。ブラジルの紡績服の従業員は150萬人、企業は3萬社余り。2005年、ブラジルの紡績服裝の総生産額は260億ドルで、主に國內市場に供給され、輸出額はわずか22億ドルだった。

ブラジルの綿花加工業は発達しており、國內の需要を満たすことができ、その綿花繊維は國際的に一定の競爭力を持っている。ブラジルは毎年100萬トンの綿糸を生産し、原料は主に自國で供給している。ブラジルも綿花繊維を輸出し、年間輸出量は3萬トンから30萬トンまでさまざまだ。輸入量も毎年大きく変化している。ブラジル綿糸はコストメリット（価格は中國よりも低い）があるため、ブラジル綿糸業界のトップは綿糸の國際競爭力に自信を持っている。

比較的発達した綿紡績業に比べて、ブラジルの化學繊維業は弱く、人工繊維貿易の赤字は増加している。2004年、ブラジルのレーヨン輸出額は1億5100萬ドル、輸入は4億9700萬ドルで、特にポリエステル繊維の輸入數はますます大きくなっている。2004年にブラジルで消費されたポリエステル繊維の49%は輸入であったが、1992年はわずか1%だった。ポリエステル繊維の85%はアジアから輸入されており、中國、臺灣、インドネシアが主な供給先である。

ブラジルのデニムの生産量は大きく、ブラジル紡績服裝協會（ABIT）の統計によると、デニムの月産量は4500萬メートルで、そのうち1000萬メートルは輸出に使われている。ブラジルでも下著や水著が大量に生産されている。